黒海沿岸パート2

今日はソゾポルの2日目、地形なども判って来て少々気が楽になっている。カフェでオレンジジュースなどを飲んだりするのだが、どうにも喉の渇きが速く、何か変わったものをと思ってウェイトレスにトニックウォーターを注文する。日本ではトニックウォーターと言うと、ガスが入っている味付けなしの水であるが、それはここブルガリアではソーダと言う。で、トニックウォーターの方は砂糖で味付けしてある。ううむ。これではまるで逆である。まあいい。とにかくそれを注文した筈なのだが、彼女が持って来たのは何と2杯目のオレンジジュース。あららコミュニケーション失敗。トニックウォーターを頼んだんだけど、と言ったのだが、彼女は黙って去って行ってしまった。おやおや。
どうやら注文は無視されたらしいと思って2杯目のオレンジジュースに口をつけていると、何と彼女はトニックウォーターを持ってやって来るではないか。そうして俺の飲みかけのオレンジジュースを見て唖然としている。そりゃあないぜセニョリータ(注:これはブルガリア語ではない)。何か言うなり、オレンジを持って行くなりしてくんなきゃあ。このトニックはどうする、などと聞かれたのでもちろん飲むと答える。

しかしながら幾らなんでも3杯も飲める訳もなく、写真のように飲んだところでギブアップ。
その後再びビーチへと向かう。日本のようにビーチマットを使う人はあまり居ず、皆バスタオルを敷いて寝そべっている。俺もビーチマットの用意はしていなかったので、郷に入ってはではないけれど、バスタオルを敷いてみたが、どうやら made in Japan のバスタオルは寝そべるには小さすぎるようだ。大き目のバスタオルを出店で購入する。12,000Lev は 1,000円位だろうか?
ビーチサンダルは日本から持参したのだが、例の親指と他の指が分かれているスタイル、ブルガリアでは見られるのかと訊いたところ、数年前はcoolだったそうである。今はそうでもないらしい。残念なことである。

上の写真はトップレスの女性の撮影に挑戦したものだが(写真中央)、今見ると遠すぎたようである。さすがにあまりに近づくと怒られそうだしねえ。

ビーチで爆睡してしまい、痛む背中を抱えて港に向かうことにする。港では遊覧船が幾つも観光客を待っており、ソゾポル港周辺を海から見せてくれる。一時間まわって7,500Lev は 600円くらいか?
運転手(って呼んでいいのか?操縦士と呼ぶべきか?)は上半身裸がスーパー似合うオジサンであった。腕の入れ墨も似合ってるぜ!!
オジサンは特に観光案内などはせず、ただまわるだけであるが、美しい港や町並を見ていると、寧ろこの方が良いようにも思えてくる。

また近くには軍港もあり、海軍所有の船があったのでついでに撮ってしまった。これってよく考えたらとんでもなく怒られそうなことをしているのかも知れないけど、もう撮っちゃったもんね。でも国際問題とかになったらヤだな。この写真がこのページから消えたら俺が怒られたと思ってください。

船からはソゾポルの街並もよく見える。それはいいが40分も波に揺られていると気分が悪くなってくる。同乗者が気づいて大丈夫かと声をかける。ブルガリアでは日本人はすくない。俺は日本代表のつもりで恥ずかしくない行動をせねばならぬと思っていたから、いや確かにトップレスの写真とかも撮ってたけど、それはともかく、酔ってなどいないから大丈夫などと虚勢を張っていたら証拠写真を撮られてしまった。無理のある作り笑いは明らかに酔ってるなこりゃ。

船から降りてパフェで一服する。同行した友人がチョコレートパフェを注文する。そのデカさ、ハデさに感動して写真を撮ってしまう。高さは30センチはあるだろう。お値段の方であるが、5,000Lev は 400円か。総じて物価の非常に安いブルガリアであるが、これは比較的高価な気がする。やはりデカさのせいであろうか?
友人はこれを平然と食べてしまったことも追記しておく。甘いものの苦手な俺には奇跡のような出来事であった。

観光地ソゾポルは夜遅くまで賑やかである。レストランは大抵屋外に座席があり、人々は風を浴びながら食事を楽しむことができる。
熊のぬいぐるみを着た男が俺の肩に手をまわしてくる。俺は面白がって、友人に写真を撮ってくれと頼んだのだが、これはうっかり写真を撮ると金を請求されるとのこと。
メインストリートでは写真屋が店を構えていた。とは言ってもただの写真屋ではない。客に19世紀のハデな衣装を着せ、写真もセピア色に加工して撮影するのである。これは仲々楽しいが、見事な東洋人体型の俺が19世紀のヨーロッパ服を着るのは全然似合わないだろうと思ってやめた。でもウケ狙いでやってもよかったかな?
ちょうど俺が通りかかった時は、女性3人がメイクをしているところで、黒山の人だかりが見物していた。午後11時過ぎであった。
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