2004.6.1 東京宝塚劇場 1階17列

早いものでMy楽・・・
流石に今回は遅刻しなかったけど、気まぐれに利用駅を
変えたら、乗換でエライ距離を歩くハメに(ーー;
いつも通りに行っとけばイイモノを・・・
ヘンに体力使っちゃって、どっと疲労感が。
ただでさえ風邪でコンディション悪いのにぃ・・・
という状態で挑んだMy楽観劇。
とりあえず、いってみましょ。

久々に観たプロローグの燕尾(苦笑)・・・
ああ、やっぱり燕尾ってイイなぁと実感です。
でも時間が短くてすぐ終っちゃうんですよねぇ。
振付も凝ってるワケでなくて物足りない・・・
でも花道から花道までズラ〜っと燕尾姿で居並ぶ光景は圧巻。
それだけに、インパクトのなさが悔やまれますねぇ。
燕尾はイイなぁと思う反面、地味な振りに落胆・・・
一部、ちょっと振りが合わないというか、バラバラな印象を
受けた部分があり・・・貴城さんやタニくんたち真中の5、6人の
呼吸が合わないというか、揃っていなくてキタナイ感じがしました。
どうしたんだ?とちょっと気になりましたねぇ。
お疲れだったのかしら(−−;?

白いわたるくんとも一先ずお別れねぇ〜と思うと
ちょっぴり寂しい・・・真っ白すぎて逆に偽貴公子のような
気がしないでもないけど(苦笑)
でもさ、こんなわたるくん、らしくないとも思う。
スっとしているのは好きだけど、ここまで真っ白なのは
イメージじゃないよね・・・
←ってどっちだよ?
新鮮なんだけどさ・・・申し訳ない、ちょっと飽きちゃった(ーーゞ
ステキな紳士なんだけど、やっぱ俺様系がピカイチだよねぇと。
ここの演出がもうちょっとインパクトあったら飽きなかったかも?

セリ上がり、挑戦的な態度で歌いだすブリュアン・・・
う〜ん、ここは大好きな場面ですねぇ(^^;
1914の中で一番ホッとできる場面かもしれない。
こういうわたるくんが好きなのよっ、というか、こんな印象の
わたるくんが切望だったというか・・・
見下しつつも落とすことなく包み込むというか、微妙な感情の
動きがツボとでもいいましょうか。
見下されてホッとするなよっ、て気もしますが(苦笑)。
因みにツボなのは歌っている時だけです・・・
舞台に登場して歌い終わるまでが大好きな場面なんですよ。
1914で一番好きなのはそこだけです、正直な話し・・・
あ、あとラスト近くのイス引きずってきて座れっていう仕種ね。
この2ヶ所が最大のツボだなぁ。他は特には無いかな。
上の2ヶ所の印象のままでず〜っと続くのなら良かったのになと、
ココ最近は強く思っておりまして・・・
面白いわたるくんも観たかったのは事実ですが、なんかちょっと
イメージしていたコミカルさではなかったというか。
じゃ、どんなコメディならいいのさ?って聞かれると返答につまる。
ただ、がなりっぱなしのお笑いが観たかったワケではないのは確か。

今回、怒鳴ってというか声を張り上げている場面が多いので、
しつこさを感じるのが正直なトコロ・・・悪口雑言の炎の詩人が
うろたえたり身動き取れずに叫ぶそのギャップが可笑しいという
ところでしょうが、特にそんな必要性は感じなかったと思うのだが?
抗議しようとすると声が大きくなるのは自然なことかもしれませんが、
冒頭のままのブリュアンで進んでいたら、別の抗議の仕方も
あったのじゃないかなぁと、思ってしまいます。
ま、オルガが歌っている時は大声じゃないと聞こえないんだけど・・・

オルガといえば、一段と音域が高くなっているような気が(苦笑)。
パワーアップした歌いっぷりには、こっちまで倒れそうな勢いが。
よくも喉を痛めないもんだと感心ものですよねぇ。
疲労感たっぷりの身体には毒ですが・・・
ブリュアンパパの元気さも倍増って感じでしたねぇ。
身動きとれない息子は叩かれっぱなし。
パパとオルガって似たもの夫婦よね・・・浮かれ具合が同じ(苦笑)。

浮かれるといえばブリュアン。
アデルが自分を好きだと知った時の浮かれっぷり・・・
こちらもパワーアップしていて、ダラシナイったら(^^;
ホントに単純な男ねぇ〜って感じのハシャギようには笑います。
この行動を私服姿で見たいっ!!て、すごく心底思うっ。
それにしても、一体ドコでそんなに早く着替えてくるんだブリュアン?
恋する男に不可能はないってとこか(^^)?
余談ですが、ここ、アデルの台詞が一つ減ってることに気付きました。
しつこさが気持ち、減ったかな・・・

今回、観てて新たに思った事は、アナトールとクロディーヌの
絡みが欲しかったなぁということ。
なかなかナイスコンビになりそうな気がするんですけどね。
アナトールは明かにブリュアンよりも年上ですが、
ブリュアンとほぼ同じ年齢に設定してクロディーヌとの絡みを
取り入れてくれたら面白かったんじゃないかと。
ブリュアンには弱音を吐ける相手がフレデ親爺しかいないので、
伯爵家側にも同年代でのそういう相手がいてもイイかなとも思うし。
アナトールもフレデ親爺も歳が離れているので、どうしても
ブリュアンを擁護するような印象があって・・・
芸術家たちは仲間ではあるけど、あくまでもブリュアンは背中を
押してあげる側であって押してもらう側ではないんですよね。
炎の詩人でも御曹司でもない、ただのブリュアンとしての時に
気持ちを理解してくれる友人のような存在っていうのがあるようには
思えないので、アナトールがブリュアンと同世代だったら・・・
と勝手に思ったりしました。そうしたらクロディーヌとの絡みが
あっても自然に見えるだろうし。アナトールとの歳の差コンビってのも
それはそれで楽しいだろうとは思うけど・・・

芸術家4人が歌い踊る場面では、曲のテンポがちょっと遅くなった印象。
大劇の初日模様で観た時よりも東京公演の方がテンポが良くなったなぁ
と思っていましたが、今回はテンポが悪かったです。
大劇と同じようなテンポになってて、ちょっと違和感が・・・
振りとテンポがチグハグな感じもしましたし。
お気に入りの場面なのに最後にしてこれか・・・って。
ちょっと残念だったなぁ。


全体的に作品に関する感想は初見から変わっていないですね。
印象的な場面もないし、夢や愛に対する共感もない・・・
『見続けてこそ夢』って考えは大切だなとは思うけど、
だからって作品からの共感は何もないのが正直なトコロ(苦笑)。
強いていえば、『笑えるわたるくんを観れた!』っていうのが
最大の収穫かなぁ。英真さんとわたるくんのコンビぶりとか(^^)
ホントに王家と楊貴妃の小休憩っていう印象の作品よね・・・

u-tsu的にはアポリネールやモディリアーニがすごくお気に入り
なので、ブリュアン以外はずっと彼らを観続けるって感じで。
ブリュアンとモディリアーニは似た者同士だけど、モディリアーニ
の方が繊細でナイーブで、そのあたり、演じるタニくんの新境地開拓
っていう印象があって新鮮だったかな。
わたるくんのモディリアーニっていうのも想像したんですけど、
大人な印象と荒々しいというか棘っぽさな印象が強くて
芸術家っぽくない芸術家って感じで、それはそれで観たい気がする。
でも1914のモディリアーニはやっぱりタニくんだな、うん。
でもって、アポリネールの『痛みが愛しい〜』と歌うシーン、
ホントに大好きでお気に入り(^▽^;
一歩間違えばただのナルシストになってしまいそうな詩人を、
貴城さんは包容力ある大人の男性という部分を上手く出しつつ
ナチュラルにイヤミなく・・・実在のアポリネールはどうなのか
分かりませんが、1914のアポリネールはとっても好きです。
演じる人がわたるくんとは全く違う雰囲気、印象なので
伝わってくるものも違うし、何より魅力が違う。
だからこんなに惹かれるのじゃないかと思う・・・

それにしても、檀ちゃんは気の毒だなと思うくらい、
役が似合っていない・・・初見からずっと、この印象は変わらず。
一応、頑張りは伝わってくるんだけど、それだけで解決するような
問題じゃないような気が・・・アデルっていう役は檀ちゃん向き
ではないです。こういう役が向いてるっていう決め付けはいけない
けど、やっぱり合わないものは合わない(苦笑)。
観てる方が辛いと感じるのは配役としてマズイと思うんだけどな。
檀ちゃんは【女の子】よりも【女性】という役の方が本領発揮できる
ような感じがします。【女の子】にも色々あるけど、今回のような
ドタバタ喜劇の要素が入るお芝居での【女の子】はキビシイかも。
『永遠の祈り』での女の子の方がまだ違和感なかったかも・・・
それもテレビで流れた舞台の模様を見ての考えなので(ーーゞ
ビデオで全編通して観たら考えは変わる可能性大だけど。
今回の配役に関しては、気の毒だなっていう気持ちが大きいですね。
幼稚な芝居も仕方ないのかも?って気にもなります(苦笑)。
その分、次回の楊貴妃では、魅力が充分に発揮されるのではと。


色んな意味で物足りなさを多く感じるこの作品・・・
『夢を持ち続けたっていいでしょ!』って叫んだ小娘に惚れちゃった?
悪口雑言が売りの炎の詩人が?たった一言で?
そんなんで惚れちゃうものですかねぇ・・・これを自然に受けとめて
納得しろってのはムリ(苦笑)。いくらなんでもダメでしょ。
ラダメスがアイーダに惚れちゃったって話し以上にムリです(ーーゞ
だって共感するものがないんだもん。
まだラダメスの方がマシかなぁと思えるかも・・・微妙なんだけど。

とは云うものの、数少ない収穫と、それでも嵌るツボとお気に入りを
得てなんとか観劇予定数を迎え、とりあえずホッと一息(^^ゞ
わたるくんにとってもファンにとっても、こんな公演も勉強よねぇ
ってことで(苦笑)そのうち恋しくなるかもしれない?
ま、愛着あるからマイナス点が目につくってトコロでしょ。



ショーは初見のマイナス的な印象から一変して、
かなり楽しめるようになりました。
ヘンな台詞は未だに嫌いですが・・・

ペペから始まるプロローグ、好きです(^^;
お芝居でのユトリロよりも真飛さんはこのプロローグでの
ペペのほうが似合うよなぁと。真飛 聖の持ち味っていうか、魅力は
こっちのほうが伝わり易いっていうか。うん。
創り込むっていうことはショーではあまりないと思うので、
ストレートに感じることができるっていうのかな?
真飛さんに限らず色んな方に当てはまることですが。

ホントはプロローグと後半の大階段ではステキなデュエットダンスを
どの組でも観たいと思っているu-tsuですが、なかなかわたるくんには
そういうチャンスがないようで・・・残念ですぅ(><)
今回はハリケーンの場面が一応デュエットですが、あれはちょっと
違うような気がしますねぇ・・・凝っていなくてもイイ。
ごく普通のシンプルな振りでイイから宝塚らしいデュエットが観たいっ。
明るくて楽しいショーなんだけど、組の看板コンビのデュエットは
宝塚の魅力の一つだと思うので、絶対にはずしてほしくない・・・
プロローグですれ違うような絡みを観る度に、強く思います。

縄跳び前の銀橋で3人の妖精たちは『ちゃん』付けで呼び合って
おりました・・・思わず笑ってしまったけど、ちょっとコワかった。
フェロくんは白地にピンクの星柄靴下を着用。
やっぱり日によって替えているんですねぇ(^^)。
一体何種類あるんだか?あれは自前なんだろーか・・・
縄跳びはチムチムが早々に引っかかってしまい、悔しそうでした。
結局、生で成功を観る事は叶いませんでした、残念っ。
でも、それだけ難しいってことなんだろうなぁ。
さんざん踊ったり歌ったりした後の挑戦だもんねぇ、大変だよ。
必要性は未だに感じないんだけど、毎回コブシに力を入れて観ちゃった。
ホント、タカラジェンヌは何でも頑張りますね。エライっ!

初見では印象が良くなかったマンボ・・・
観慣れたら結構お気に入りな場面になりました。
ここでパブロもマリアを認識するだろうと思ってジ〜っと観て
いたんですけど、特にどうってことはなさそうで(苦笑)。
やっぱりここはマリアを意識しなくちゃ後に繋がらないよなぁと、
思いましたねぇ。演出が問題なのか振りが問題なのか・・・?

今回、ヘビの場面のわたるくん、踊りのキレが良かったなぁと。
あんな踊りでキレが良いとか悪いとかっていうのは違うかもしれない
けど、今まで観た中では今回が一番キレイでした。
メリハリが分かりやすいっていうか、動きが前回までと違うなって
いうのが観てて分かるんですよ。なので、マイナスな印象から
ちょっとプラスな印象に変わったかな。
意味不明な印象は相変わらずですが・・・(−−;

ハリケーンは振りが物足りない感はありますが、やっぱり好き。
雰囲気がこれまでにないものだし、表現も難しいかもしれないけど、
わたるくんの新たな一面を見たっていうのは嬉しいですね。
いつもアダルトなムードを素敵に醸し出すわたるくんですが、
静かな魅力が改めて発揮されているなと思えて、それが嬉しい。
でも、身体に負担がかかるようなリフトばかり王家から続いて
いるので、それに関してはもう少し演出を考えて欲しいなと・・・
湖月なら出来るだろう大丈夫だろう、というのでは困ります。
リフトされる側も苦労はありますが、所詮は女性の身ですからね。
リフトする側の苦労のほうが多いと思いますので。
男らしいカッコイイわたるくんが大好きですが、それもちょっと
時には苦労になるものねぇ(苦笑)。

フェロが愛を求めて歌う銀橋での場面、u-tsuはジ〜っと
オペラで見入っておりました。で、歌詞の『いつかきっとくる』
という部分でu-tsuのいる方向に視線が飛んできまして、
オペラ越しに遠い眼差しが突き刺さり、思わず
きゅん♪
となってしまいました、ホッホッホ(^^;
アポリネールの気だるい眼差しとは違った眼差しで、
一瞬心がどっかに飛んでしまいました・・・心臓にワルイ。

陽はまた昇るは躍動感溢れる場面で、初見からずっと好きです。
生きる喜びとか生命力とかを連想させる歌で、ここでポノポは
マリアと生きる決意をしたんだろうなぁと感じます。
見てて気持ち良い場面ですよね。こういう群舞は大好きです。

フィナーレでは大きな声で『夢をあなたに!夢をわたしに!』と
呼びかけるわたるくんが印象的。応えるように手拍子も大きくなって、
一体化した舞台と客席の空間がなんとも云えないくらい居心地良くて、
帰りたくないな〜と思ってしまうu-tsuでした(^^ゞ
やっぱり、終り良ければ・・・ってのは正しい?




こんな感じで終ってしまったMy楽・・・
なんのかんの云ったu-tsuですが、わたるくんを楽しむことは
できたので、今となっては観れただけで幸せ気分です(^^)。
何より星のみんなの頑張りが伝わってきましたし。
その中でわたるくんが過ごしているのかと思うと嬉しいし。
星のみんなに感謝感謝!っていう感じですよね。

好きな人の舞台を中心に色んな作品を観ていると、贅沢になって
アレコレ文句を云ってしまうけど、好きな人の舞台だからこそ
色んな気持ちに振りまわされるワケで・・・
簡単に割りきれないから困るんだよね(ーー;
明かに楽しめないっていう作品があるのも事実だし(苦笑)。
宝塚ファンにとっては、ファンである限りず〜っと持ち続ける
感情ではないかと思うこの頃・・・



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