ダンシング・リサイタル
Across
−2006.4.28 サンシャイン劇場−





あっという間のACTTに続いてACTU・・・
「男役 湖月わたる」をしっかりと堪能でき
観れて良かったと、心底思えた(^^)
嬉しくて記憶が曖昧だけど
素直なつぶやきです




ACTU TO THE DISTANCE


始めに踊ってみる・・・舞台中央に白い薄い幕がセットされ、わたるくんはその後ろに。
ピンクの衣装に羽扇を持った娘役さんもいて、「あ〜宝塚だなぁ」と妙にホッとする(苦笑)
1番最初は『Across組曲』なのかな?聴いてる時は良い歌だなぁと思ってたんだけど、
すでに歌詞もメロディも記憶にない(ーーゞ でも結構しんみりしちゃう感じの内容だった気が?
その後は『アクエリアス』と、他にもミュージカルの曲があったような・・・?

ACTTよりもメイクが宝塚らしくなっていて、見慣れているわたるくんがうれしかった(笑)
出演者が13人しかしないので、自然とみんなに目がいく。少年少女だったのが男役娘役に変身して、
本公演では気付かなかった魅力を振り撒いていたように思う。そしてこの場面ではちょっとずつ
わたるくんとの絡みがあって、それが何だか嬉しかった。みんなが主役っていうか、不可欠なんだと。


戯れに踊ってみる〜粋に踊ってみる・・・
トップバッターは可愛くてちょっとアダルトな琴まりえちゃんと4人の男役。
ピンクパンサーのテーマで凛々しく時に小悪魔な笑みを浮かべて踊る琴ちゃん、なかなか良かった。
もうそろそろ本公演でも娘役として重要な場面が与えられてもよさそうだよね。娘らしさ女性らしさ
ちゃんと持ってるんだもん。正直、こうやって踊れるっていうのも知ったので、今後が楽しみですね。

『Softly,As In A Morning Sunrise』朝日のように爽やかに・・・まさしくわたるくんのような曲名
ですが、内容は爽やかって感じの歌じゃないですよね(苦笑)しかもこれ歌ってる時のわたるくんは
どっちかっていうとジゴロとかダンディってのが似合いそうだし。とはいえ、このわたるくんは
とってもステキでしたっ(^^; 客席降りもあったな。でも下手端側だったんで間近では観れず。
結構長い時間通路にいたのも珍しいことじゃないかな?

『シェルブールの雨傘』では南海まりちゃんとのデュエットダンス。とても新鮮なカップリングで
本公演でも2人の絡みって観たいなぁと。みなみちゃんはホントに笑顔の柔らかい宝塚らしい娘役。
ここ何年も、こういうふんわりした娘役トップは見たことない気がする。可憐という言葉が合うけど、
そこに女役っていう要素も入ったら貴重な娘役になるんじゃないかと思った。
でもちょっと、ここのわたるくんは悪人に見えなくもない・・・みなみちゃんがご令嬢に見えるから
箱入り娘との戯れの恋って感じで(笑)いや、そんなわたるくん、u-tsuは大好きですけど(^^ゞ

みなみちゃんに続き、初瀬有花ちゃん、ゆかりくん、みらんくん、ウメちゃん、琴ちゃんと、
6人の女性を相手に踊るわたるくん。4人の娘役はそれぞれ持ち味に合ったデュエットダンス。
ゆかりくん、みらんくんは妖しさを含んだ美女っていう雰囲気で、本公演での女装とはまた違う感じ。
実は本公演のショーでも、こうやって色んな娘役を相手に踊る場面をわたるくんに是非やって欲しいと
思っていたので、今回願い叶ってすっごい嬉しい〜(^0^)芝居は色々と制限もあるだろうから、
せめてショーでは相手役を固定せず、その場面に合った人とお願いしたいなと。あーでもその場合、
男役の女役ってのは無しで・・・せっかく良い娘役がいっぱいいるんだもん、もったいないわ。



宝塚に踊ってみる・・・耳慣れた宝塚の曲で綴るコーナーでは『君はマグノリアの花のごとく』を。
風共で好きなのはこの曲なので、歌ってくれて嬉しいかったなぁ。わたるくんのレッド・バトラーも
観てみたい気がするけど、u-tsuは意外とアシュレなわたるくん派かも・・・

続いてゆかりくんと『Night&Day』でしたっけ?この曲も大好きなので、わたるくんで聴けて良かった。
風共フィナーレというよりも、アステアの印象のほうがu-tsuは強いんだけどさ。
今回は銀橋も大階段もないから、ちょっとこじんまりしちゃって残念なトコもあったのは事実。
やっぱりこのデュエットは大階段と銀橋が欲しいと思う。もしくは全く別の振りにするとか・・・
でも振り変えちゃうとNight&Dayじゃないしぃ。うーん難しいトコだな。
この時のゆかりくん、金髪のカツラでさ、昔のハリウッド女優のようにキレイだったんだ。
本業が男役だからシャープで凛々しいんだけど、笑みがなんともキレイでさ〜こういう女役さんに
誘惑されるわたるくんってのも観てみたいなぁとか思うわ。


ビックリだったのは『うたかたの恋』ですよっ。下手から白のドレスで登場したみなみちゃん。
でもって有名なイントロが流れた瞬間、「おぉっ?!」と思わず姿勢を正してしまった(^^;
すると上手からルドルフの軍服を着たわたるくんが登場〜もう、もう、もう嬉しいったらなんのっ。
そしてあの名台詞「マリー 来週の月曜 狩りへいこう」「あなたとなら どこへでも」
男らしいルドルフと愛らしいマリーが目の前で観れるなんて・・・ありがたやありがたや〜(^人^)
全ツのジャンが大好きだったけど、なかなかルドルフも良い感じでした〜♪
みなみちゃんも純粋なマリーがよく似合ってて、是非マリー役を観てみたいと思うなぁ。


他には何があったっけ(苦笑)?今まで出演した公演の曲がメドレーのように流れてたような・・・
それぞれがソロで歌ったりしてたよねぇ・・・あー、もうこんなに曲数多いとワケ分らんっ。

あ、そういえばイスを使って踊ってたよね・・・あれは宝塚メドレーの前だったか?
椅子を見た途端ブリュアンかーとちょっと期待しちゃったんだけど、無口に踊るカッコイイ男だった。
なんか、色気のある振りっていうかセクシーさが増して見えるよね、小道具使ったりすると。
椅子に仰け反るトコとか、椅子に立って決めるトコとかなんてカッコイイったらないっ。


情熱に踊ってみる・・・スパニッシュ、これも宝塚ならではの演出ですよね。
男役にそれぞれソロの見せ場があって、みんなカッコ良かった(^^)下級生までキリリとキザって
みんなスゴイじゃぁ〜んって嬉しくなっちゃったんだよね。普段だと群舞とかになっちゃって
なかなか目が行き届かないんだけど、これからの活躍が楽しみになるな。

そして燕尾の群舞。いや〜やっぱりコレは外せないですよねっ。ベルばらでやっと念願叶い、
このリサイタルでも入れてもらえて・・・ホントに金太郎アメのようにどこを観ても見どころ満載っ。
ただただ、幸せ。これに尽きます、はい(^^)



燕尾のあと、エンディーがちょっとMC。喋りながら汗がポタポタ・・・ものすごい体力のいる仕事
なんだなぁと改めて実感しちゃった(苦笑)きっと他のみんなの汗だくだったんだろうな。


陽気に踊ってみる・・・ラテンの真っ白な衣装のわたるくんが登場。2年前の絢爛の曲を披露。
あの作品も、観ながらどうかと思った内容だったんだけど、公演終了後には結構大好きになってて。
妖精に見えない妖精なわたるくんが印象深いよ(笑)なんたって太陽なわたるくんらしいもんね。

ここでは「座ってる場合じゃないですよー」と客席を促すわたるくん。
周囲は楽しそうに立ち上がるが、u-tsuはちょっと渋々(苦笑)座って観ていたかったんだよぉ。
でも立ち上がったら更に距離感が縮まって、なんか妙な感じだった。だって普通だったら立っても
銀橋があるから間近ってほどじゃないけど、最前列と舞台の間って100pもないから前方だったu-tsuも
すごい近かったんだよ。まして立った状態で舞台上のわたるくんを間近で観るなんて機会もなかったから
すごい違和感なんだよね(笑)とにかく初めてのことで、ちょっと居心地悪かった・・・

で、ロケットもあった。それも立ったまま手拍子で観てたんだけど、やっぱ妙だったー。
でもこんな面白い体験は滅多にできないから貴重だよね、うん。
そういえばロケットの途中、メロディがソーラン節になったような気が・・・気のせい?


歌ってみる・・・確かブルーの上下にフリルがすごいシャツを着ていたよね。あの衣装はどうかと。
ブルーのは月組出演の時に使用してたやつかな?あれは好きな衣装だったけど、中身が・・・
わたるくんはフリフリのイメージじゃないし、組合せがヘンだよぉ。なんでラストにきてこれなの?

ここでは何曲か使われていたけど、ほとんど記憶がない(ーー;
ただ踊ってるわたるくんの姿だけ覚えてるって感じで・・・わたるくんが1度袖に入る前の曲、あれは
オリジナルなのかな?他のメンバーが見送るように歌っていて、湿っぽい感じだった。
メロディも歌詞も覚えてないんだけど、ワンフレーズだけ、なんか記憶に残っちゃったのはある。
それも思い出したのは帰る途中で、ふと浮かんだんだけど・・・エンディーが歌ってた。
「泣くのはいやだから 青空見あげて 見送る  ここから いまは・・・」ってトコロ。
ちょっと言葉が抜けてるかもしれないけど(^^ゞ

オフホワイトの衣装で再び登場したわたるくん。『You are my Sunshine』で再び客席へ。
舞台上では他のメンバーがハンカチを振りながら笑顔で歌ってる。
わたるくんのファン会から配られているハンカチで、公演毎に色が違うらしいが、u-tsuの時は薄いブルー。
公演名と劇場名、日付とわたるくんの名前が入ってる。客席も一緒にハンカチを振っているんだけど、
ゴメンナサイ・・・u-tsuは振ってませんでした(ーー; とにかく何もせずに見ていたかったので。
実はACTTでも手拍子は不参加だった・・・出演者にとっては盛上がるだろうしパワーの源かもしれないが。
u-tsuはホントに、ひたすら見ていたかったんだ。手拍子は他のみなさんに任せて、自分の世界一直線・・・

それにしても、何てわたるくんによく似合う曲なんだろうなぁ〜。お日さまのような温かい包容力といい、
夏の太陽のように情熱的な激しさといい、ホントにわたるくんは陽の光がよく似合う。


アンコールではユーミンの『Anniversary』を。これってさ、ラストの歌詞が現実と重なってイヤ・・・
なんか、わたるくんに取り残されてしまった感じがするんだもん(苦笑)なんとなく好きな曲だったんだけど
これからは避けてしまいそうな曲かも。なんせu-tsuの心境と嵌ってるから余計にねぇ。
でも、わたるくんの『Anniversary』は良かったよ、うん(^^)
コレで周囲からすすり泣きが聞こえてきて、なんとな〜く目線をずらすと、みんなあのハンカチで涙を
拭ってた。泣いてたらわたるくんが見えないぞぉーって、心の中で声を掛けてみたけど無意味(苦笑)



で、カーテンコールが面白かった。わたるくんから一言の後、こんな1コマが・・・

湖「じゃぁ、誰かに挨拶を・・・スパニッシュをソロで登場してる彩海早矢」
彩「・・・えっ?!は、あー・・・あー・・・」暫しパニくる、舞台と客席から笑いが。

彩「えー、毎日楽しく過させてもらってます(苦笑)」すると、開き直ったのか突然元気に、
彩「ここで、わたるさんに突撃インタビュー!します」
湖「え?!と、突撃インタビュー?!(笑)」

彩「2幕で6人の女性と踊って、最後に"次に出会ったら君を選ぶ"って、"君"って誰ですか?」
湖「え?(^^;」客席、爆笑と拍手。
彩「"君"って言葉を濁してるあたりが上手いですよねー。君だけしか言わないので、きっと
観てる方も気になってると思うんですけど、ホントは誰なんですか?」わたるくん、客席さらに笑う。

するとすかさず、みらんくんが元気よく挙手!琴ちゃんも挙手!客席は拍手(笑)

湖「(笑)それは言えない。言っちゃダメなの」
彩「じゃ、後でこっそり教えて下さい(^^)」
湖「うん、後でね(^^)」客席は笑いと拍手。

湖「(気を取り直して)じゃぁ、もう1人・・・同期の一輝」
一「えっ?!」とものすごい驚きと慌てように客席は笑いと拍手。
湖「だって(挨拶が)1人じゃ寂しいじゃない」
一「あー・・・え?何を言えば(ーー;」悩む一輝 慎くん

湖「東北出身です!とか、なんでもいいんだよ」とフォローするわたるくん。
一「ぁー新潟出身です。が、・・・東北じゃないです(苦笑)」
わたるくん、間違いに気付き思わず口を押さえてしまう。舞台、客席大爆笑。
一「新潟は北陸です(^^;」

しばし笑いと拍手・・・

湖「えっと、あ、ゆかりさん、ご家族がいらしてるの?(そっちの客席見ながら)」
ゆ「(^^)はい」 出演者、観客共、視線が大移動(笑)
湖「お兄さん?」
ゆ「弟です」
湖「(ゆかりくんに確認しながら)弟さん?そっくりだねー(見比べながら)」
客席からは"おおー""ええー""へぇー"などなど色んな声が飛び交う。
その間、わたるくんは「そっくりだー」と連発しながら喜んでいた(笑)
客席は弟さんに感嘆し、わたるくんの反応に爆笑する。


そして、わたるくんのお礼の言葉とアニバーサリーのメロディで幕・・・
2度目のコールでは客席からわたるコールが起こり、幕が上がると舞台上もわたるコール、
わたるくんは満面の笑顔。ハンカチを振る客席に向かって「お家でも振って踊って下さいね(^0^)」
って、いつ踊るんだか(苦笑)DVD観ながらなんですかねぇ?



とにかく、2幕通して見応えある良い舞台でした。記憶がポッカリ抜けてる部分もあるけど(ーーゞ
みんなが主役っていうくらい、最下級生までソロや歌があって、とってもハツラツとしてた。
わたるくんも少年からダンディな男まで堪能できて、すごく嬉しい。嬉しすぎて文面では表せない。

欲をいえば、もっと色んな扮装をしたわたるくんを観たかったとは思う。
コスプレショーになってしまうけど、わたるくんに演じて欲しいのはもっともっといっぱいあるから。
でも全部実現したら時間足りないよね絶対・・・1日1公演しかできないかも。
ACTTでも、佐野元春や大瀧永一、稲垣潤一なんか入ってたらもうちょっとピリっとした内容に
仕上がっていたかもしれない。あくまで個人的趣味なんだけど(^^ゞ


『Across』という題名とおり、色んな気持ちの交差を感じ、何かを一緒に渡ってきて、まだこれからも
向こう側へ一緒に歩いていく・・・そんな風に思えるリサイタルだったなぁ。
この日は久々にお天気で空がちょっと薄いけど青色だったんだ(^^)
で、サンシャインを出てからふと空を見上げたときに、あのフレーズを思い出した。
"泣くのはいやだから 青空見あげて 見送る"
まさしく、これでした、u-tsuの気分は。明るい元気なわたるくんを、泣いて見送るのは似合わない。
泣くのはいつだってできるんです。今は、ただ笑顔でわたるくんの舞台を堪能することだけですっ。


わたるくん、出演者のみなさん、笑顔溢れる舞台をありがとうっ(^0^)/





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clipは「Willful Material」様よりお借りしています