新星雪組のお披露目から7ヶ月後の1986年6月、
久々の宝塚観劇に行きました。
雪組公演で、「大江山花伝/スカイ・ハイ・スカイ」の
日本物とショーの2本立てです。
「大江山〜」は木原敏江さんの本をもとに、
宝塚風にちょっとアレンジしたものです。
観劇後に、本屋さんで漫画版の「大江山〜」を購入しましたが、
ほとんど舞台と変らない内容で、切ないキレイなお話しでした。
u-tsuが日本物のお芝居を初めて観たのがこの時です。
花組の「夜明けの序曲」も日本物ですが、
いかにも日本物!っていうのは初めてでした。
こう、全員が着物で刀を持ってたり、マゲを結っていたりね(^^)。
TVでも時代劇ってあまり好きではなかったので、
ちょっと退屈かなぁと思っていたのですが、
始まってみたら全然そんなことなくて、わりと自然に入っていけたかな。
内容は悲恋モノだからそんなに明るくないし、舞台も全体的に
暗めなんだけど、何故か退屈も感じず観てました(^^ゞ。
この作品で主役の茨木童子という鬼を演じていた平さんは、
茶パツのロンゲという容姿で、正直ビックリでした。
日本物(マゲ)=黒髪っていうごく普通のイメージをもっていたので、
当然、そんな格好の人がいっぱい出るんだろうと思っていたんですねぇ。
この作品には、特に鬼役の中には茶パツが数人にて、
でも全然違和感もなく、絵本とかに出てくる鬼とは全く違った
鬼ばかりで、u-tsuの持っていた鬼のイメージがガラリと変りました。
最初はビックリでしたが、観劇後に何度想像してもあの姿以外の
茨木童子は浮かんでこなかったので、きっとああいう姿がベスト
なのでしょうねぇ。なんて、単にu-tsuの想像力がないだけですが・・・
この作品で1番印象に残っていたのは主題歌。
メロディラインがキレイだなぁって思いました。
数日後には忘れてしまったのですが、TV放送で観たときに
思い出しました(^^ゞ。今はバッチリ覚えてます。
確か寺田先生の作曲だったと思います・・・
作品の内容にピタっと合っていて、主題歌が物語を代弁している
ように感じるくらい、ステキな曲です。
u-tsuはこの作品も主題歌も大好きで、いつか再演されないかと
待っているんですけど・・・なかなか再演されないんだよねぇ。
ショー「スカイ・ハイ・スカイ」は、ちょっと変わった構成でした。
やおや舞台になっていて、プロローグはみんな裸足で翼代わりの羽を
持って踊るんです。ほぼ全員が舞台で踊る光景は圧巻でしたよ。
1番変った演出だったのはペンギンの着ぐるみで登場した、
当時組長だった銀あけみさんと研1の鮎ゆうきさん。
このお二人はペンギンの親子で、場面転換の時に登場します。
ペンギン坊やは空を飛ぶカモメの姿を見て、自分は鳥の仲間なのに
何故飛ぶことが出来ないの?と尋ねます。困った母ペンギンは
願い続ければいつかは飛べるのよ、と答えました。
このペンギンはショーのストーリーテーラー的な存在とでも
いうのかな。ペンギン坊やの鮎さんがとっても可愛かったんですよ。
当時は男役でしたが、娘役のほうが本領発揮できるのじゃないかと
思ったくらい、ホントに可愛い(^^)。
ショーの終盤で、このペンギン坊やはホントに空を飛んじゃうんです。
ずーっと飛びたいと思い続けたことが叶って、飛んだときには
ホント、うおー飛んでるよーって驚きでした(笑)。
まさか宙吊りなんて使うと思わなかったんで・・・
だんだんと宝塚にも慣れてきたんですが、やっぱり舞台の中心に
いる人にしか目がいかないというか、衣装のハデな人とかね。
この頃に興味を持ったのは神奈美帆さんかなぁ。
一路真輝さんもイイなぁって思ってたな・・・あとはちょっと
舞台を観てても区別がつかないんですけど(苦笑)、
パンフの写真とか見てこの人カッコイイなぁとか思う人は
何人かいたかな。でも、ただ思うだけで特に、嵌っちゃった!
っていうことはありませんでした(^^ゞ。
u-tsuにとって宝塚とは、不思議な空間という印象が強くて、
ただその空間にいて華麗な舞台を観て楽しむっていうことだけで
精一杯というか(苦笑)、出演者のことまで考えが及ばないというか。
出演者のことには、そんなに興味がなかったんだと思います、当時は。
それからしばらく後に、u-tsuが宝塚好きだということが演劇部に伝わり、
そこの部員でやはり宝塚大好きな女の子が色々と話しかけてきて、
頼みもしないのに宝塚に関することを色々と教えてくれました(苦笑)。
おかげで舞台の楽しみ方も生徒さんのことにも興味が出てきて、
日々、宝塚が好きになっていきました(^^)。
雪組以外の組を観ようという考えが出てきたのもこの頃です。
まぁ学生の身だし、お金の問題もあるしでそんなに何度も観劇は
できないんですけど、できるだけ全組を観たいなとは思ってました。
彼女(Sさんとしときましょう)と出会わなければ、u-tsuは宝塚に
嵌ることも興味を持ちつづけることもなかったかもしれません。
宝塚に嵌る第1歩はSさんがくれたものだと思います。
おかげで日々、寒い懐だったけど・・・
前回、座席料金が数年後に変ったと書きましたが、
この年にはすでに値上がっておりました・・・
A席のみ値上がりで、¥200Upで¥4,000です。
その後も何度か座席料金は上がっているのですが、
学生にとって¥200¥300は結構、キツイんですよねぇ。
観劇回数が多ければ尚更、イタイ出費ですもん。
でもその痛みは大人になっても変わってないけど・・・
Sさんに宝塚のことを詳しく教えてもらう日々が続いてから
数ヶ月後、同年の12月に雪公演を観に行きました。
作品はこれまた再演を希望している「三つのワルツ」。
軍服・燕尾・スーツとなんでもお似合いのわたるくんで
是非、もう1度観たい〜っ!
記憶にはないのですが、どうも2回観劇したらしい・・・
2回目に観劇したのがクリスマス・イブの夜で、
クリスマスに因んだアドリブがいくつかあって、
それが面白くて1回目の印象がなくなってしまったようです(^^;。
そんれまでは、u-tsuが観劇の時はアドリブとかが無く、
こんな面白いことまでするんだぁ〜、と妙に感激しちゃいました。
この年は、特に6月以降は宝塚のことをより知ることが出来て、
底無し沼に嵌っていくように宝塚に興味深々になっていきました。
楽屋待ちというのも、この年からするようになったと思う。
観劇に来る度、終演後にどわ〜っと人だかりができていたので
不思議だったんですよねぇ(^^)。
で、思いきって自分も待ってみました、ワケも分からず・・・
一緒に行った母が近くの人に聞いてみると、宝塚の生徒さんが
出てくるんですよという答え・・・
ええ〜、こんなに沢山待ってる人がいるの〜?!
と、ビックリでしたねぇ。
でも出演者の素顔が見れて得した気分ではありました。
みんなキレイな方ばかりで、さっき観ていた人たちとは
思えない・・・というのが正直な感想です。
Sさんの教育と楽屋待ちのおかげで、結構、嵌ったな。
翌年にはいっぺんに首あたりまでに・・・δ(⌒〜⌒ι)
しかも、とうとう、ファンレターを手渡し
しちゃったんだよ。
出口の見えない暗黒界へ踏込んだって感じ・・・
・・・to be continue
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