タカラヅカ・グローリー


2004.6.24 1階4列



幕開きから懐かしい曲が流れてきて、とても入りやすい作品です。
長い間、劇場へ足を運んでいたu-tsuですが、幕開きの宝塚メドレーは
どれも生で聴くのは初めてなんですよ(ーーゞ
なのでとっても嬉しかったですね。
宝塚のショーの始まり!っていう雰囲気がオーソドックスな
華やかさなので、流石は岡田先生だなぁと。
大階段から始まるっていうのも久々ですし(^^)。
メドレーの後で歌われた主題歌と共に出演者が銀橋へ・・・
コムちゃん着用の金スパンのお衣装は眩しすぎですっ。
前回も舞風さんのお衣装をオペラで観ててエライ目にあいましたが、
今回はオペラ無しでもエライ目にあいました(ーー;
ここのお衣装はシンプルだけど華やかさもあって、お気に入りです。


そして初風さんを中心に歌われる『飛翔のとき』。
爽やかポップスな感じの楽曲で、なかなか素敵な歌・・・
といっても、どんな曲かはもう覚えていませんが。
初風さんはお芝居で高い音を出しているのですが、ショーでは
低いパートに戻っているという、切替に感心です。
壮くんや音月くんも一緒に歌っていますが、壮くんの歌声は
なかなか素敵な歌声だなぁと感じました。
昨年観た雪ではソロはなかったように記憶してるので、
たぶん今回が生で聴く初ソロだと・・・
音月くんは元気少年という感じの歌声で、笑顔全開でした。


第4章 虹を追って・・・では、コムちゃんが夢を追いかける
ダンス少年に扮しています。出だしがなんとなく『夢人』に
似ている感じですが、帽子を使ったりしてオシャレな演出が
されています。少年と妖精たちが一列に並んで帽子を順々に
前から後ろへ後ろから前へと送る振りは息がピッタリで
チームワークの良さが発揮されていて、観ているほうは
気分がイイです(^^)。水くん筆頭に妖精たちの踊りっぷりが
なかなか良くて、とても画になる楽しい場面だなと思いました。


続くゴールデン・デイズという場面。
メドレー形式で次々と楽曲が変わっていくんですけど、
そのトップバッターは舞風さんと10数名の娘役さん。
カーテン間でライラックかな?ブーケを持って歌う姿がなんとも
可憐で可愛い。お芝居でも思ったんだけどホントに笑顔が可愛いっ。
元気で女の子らしい笑顔で、こんなにイイ笑顔の娘役さんは
久々だなぁと嬉しいですね。もうちょっとしっとりした雰囲気が
あると、なお素敵ですけどね(^^;
そのへん、白羽ゆりちゃんはしっとり系の娘役さんで、これまた
可愛らしい方でした。今までは気にしていませんでしたが、
これからは気にして観ようかなと思います。

そして本舞台になるとアーチのある庭園風のセットがあり、
初風さんを中心に大勢の男女が歌い踊ります。
なんか、2年ほど前に上演したローズ・ガーデンに似た場面で、
新鮮さが足りない感じがします。しかもヘンに長い構成で、
イマイチな印象です。華やかさはあるので観ててキレイなんだけど、
纏まりがないというか、パシっと決まらないというか・・・
コムちゃんも白いお衣装で登場して盛り上がってカーテンが閉まると、
4組の男女がカーテン前で歌い踊る。それが終って次の場面かと
思ったらまた先ほどのセットに戻って大団円・・・
なんで逆戻りするのかと不思議です(苦笑)。カーテンが閉まって
終りか、もしくはカーテン前の歌で終ってくれたら良い場面だったのに。


続く間奏曲では水くんがパーフェクト・ガイとして登場。
フェロモン振り撒き流し目で前列のハートを鷲掴み状態・・・
u-tsuもかなり魂を持ってかれました(苦笑)。
なんでもっと早くこの人を生で観ておかなかったのかと。
水くん、とっても楽しそうにあちこち誘惑してますよねぇ。
この日は最前列のお客様がバラを一輪差出すという場面がありまして、
どうするかなぁと見ていたら、水くんはやんわりとお断わりしてました。
最近はこんな光景を見ていなかったので、いや〜こんなお客さんも
たまにはいるんだなぁと。昔は結構、銀橋を歌い歩くスターさんに
花束を渡すお客さんていたんですよ。スターさんは困ってましたけど、
それでもちゃんと受取っていましたっけねぇ・・・懐かしい。


第6章は血と汗と涙、そして生命という場面。
『明日へのエナジー』を越えるような場面をということで
作られたらしいのですが、意識しすぎて失敗しちゃった・・・という
印象が強かったです(苦笑)。正直、伝わるものはほとんどなかった
場面ですが、雪組でこれだけ激しく踊れるとは思っていなかったという
妙な感動はありました(^^ゞ ゴスペルとはまた違った迫力が
あったのは良かったですが、やっぱり『明日への〜』を越えるのは
ムリかなぁと。あれを超えようと思って作っているうちは越えられ
ないような気がしますけど・・・しかも無理矢理なアンコール場面が
あるっていうのも解せないし。回数重ねて観ていれば良さも
伝わってくるかもしれないけど、とりあえず現時点ではそんなに
印象的ではないですねぇ・・・もちろん個人の趣味の問題でね。


そして第7章はロマンス・・・雪の主演コンビのデュエットダンス。
水色のお衣装がよく似合うお二人で、踊る姿も絵になります(^^)
おとぎの国の王子様とお姫様みたいな雰囲気が良いですねぇ。
しなやかなデュエットダンス・・・憧れます。
いや、もちろん自分が踊りたいっていうイミじゃないですよ・・・
いつかは、こんなデュエットダンスが観れるのかなぁと(苦笑)。
ここで舞風さんが履いている靴、意外にヒールが高いんです。
よくこんなんで踊れるなぁと感心ですよ。で、この靴、お衣装と同じ
色の紐がバレエシューズのように施してあって可愛いんです。
しかも靴の裏にまで紐が通っているトコロを見ると、どうも舞風さんの
アレンジのようです。こんなところにまで娘役さんは気を遣うのかと
尊敬しちゃった瞬間でした(^^ゞ


第8章は90名の大ロケット・ダンス。その迫力ったら!
もうビックリでしたよ。未だかつてこのような光景は観たことない。
場面の切り替わりで舞台が明るくなったと思ったら人、ヒト、ひと・・・
花道の端から端までズラ〜っと並んでいてホント驚いた。
ちょっと踊ったあとに花道にいた人が本舞台に移動したと思ったら
花道からまだ人が出てくるっ。まだ出るの?!とポカ〜ンとしちゃった。
舞台狭しと90名が並ぶ光景は圧巻でした。
滅多に観られない貴重なシーンです。こんなロケット記憶にないもん。
こういうシーンに逢えたのは嬉しいし、貴重な時間ですね、うん。


間奏曲2では初風さんと水くんのダンディーぶりが楽しい。
トップハットにステッキを持った2人の紳士が自分こそがダンディーと
競う様子がコミカルに表現されていました。
お2人が並んで同じポーズをとると、どことなく似ているなぁと・・・
よく考えれば花出身のお2人なんですよね。
年数の違いはあれど、影響はやっぱり受けてますよね(^^)
お衣装の着こなしがバッチリと決まっている立ち姿が素敵なお2人です。


第9章は清く正しく美しく。カーテン前で舞風さんが歌う
清く正しく美しく、これも生で聴くのは初めてで、
もう嬉しいのなんのって。
観に来て良かったと思える歌の数々ですよ。

カーテンが開くと燕尾の男役さんがズラリと大階段に。
清く正しく美しくのボレロアレンジに乗せて踊るこの場面は
宝塚ならではですね(^^; コムちゃん、初風さん、水くんとの
並びは燕尾が決まっていてとても雰囲気が良かったです。
流石、花出身だけあって、燕尾のさばき方は上手いなぁと。
星でも早くこんな燕尾の群舞が観たいですぅ〜っ。
いつになったら観れるのやら・・・


そして最後はフィナーレ。初舞台生50人に囲まれて歌う白羽さん、
キレイな歌声です。意外と高音がキレイな方なんですねぇ。
色とりどりのお衣装が綺麗で華やかで、宝塚のショーを観たなぁと
思える場面でしたね。コムちゃんが大階段を降りてくると曲が
フォーエバー・タカラヅカになります。
これがまた生で聴くのが初めてで、最後まで嬉しい初体験でした(笑)。


所々で演出がイマイチな感はありますが、全体的にはレビューらしい
構成で良い作品だったと思えます。90周年を意識しすぎかなとも
思うんですけど、今年はそれ中心に作られる作品ばかりなので
仕方ないという感じではありますよね。
こういうオーソドックスなショーは岡田先生ならではですが、
今回はエレガントにまとまりすぎてる気もします・・・
基本的には昔から岡田先生の作品は好きですけどね。

今回の雪公演で何が嬉しいって、初舞台の口上が観れたこと。
東京での口上なんて滅多にないですもん。
u-tsuは初めて生で観ましたけど、初々しくて溌剌としていて
すごく健気な印象を受けました。もうみんな笑顔全開なんですよ。
ショーの第1章でのロケットもテレビで観るより感動でしたし(^^)
ニコニコと大きな笑顔で足上げする初舞台生の姿が新鮮で・・・
ホント、こっちまで自然と顔がほころんでしまって。
初舞台生のロケットで床がすごい振動したのには驚きましたが(苦笑)
でも90名ロケットは振動しなかったんだよね・・・ヘンなの?

手拍子で参加するシーンが多くて楽しい公演でした。
星の時もそうだったけど、やっぱりこういう一体感て気分が
イイなぁって感じますね。

久々の雪組・・・主演コンビを中心に飛躍してるなぁと
思える舞台でした。観れて良かった公演です(^^)。




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