TCAスペシャル 2004
2004.9.10にDVD観劇



やっとこ、待ちに待ったTCAを観ました。
東京では観れない年に1度のイベントで、あれこれ感想を聞くと
早く発売にならないかと落着かない日々・・・

手元に届いて映像を観る前に、出演者などが書かれているガイドをじっくり。
今年はこういう構成なんだねぇ、と一人ブツブツつぶやくu-tsu(^^ゞ
で、大体の順序を頭に入れて本編スタート〜♪



★第1部・・・


プロローグは轟さん、各組の主演がズラっと大階段に板付き。
選曲も構成も、まぁ妥当だよねという印象。
大階段から舞台、銀橋を経て各組のプロローグへ・・・
いつのまにか専科の歌詞もできていて、おぉ〜っという声が出てしまった。
でも以前、なおちゃんが即興で作った歌詞でないのがちと残念(笑)。
とうこちゃんを星のプロローグで観た時は妙に嬉しかったな。

MCでのわたるくん、あのツンツンヘアーで
かまっぽい 喋りが
微妙で単純に可笑しかった(^▽^)。
6月の東京以来お目にかかっていないので、あの髪型もお初・・・
わんぱくっていうか、にぃちゃんっていうか(笑)。


歴史の時間とやらでは、とうこちゃんはじめ瀬奈くん、貴城さん、水さん
きりやん、タニくんら6人がメガネをかけて早口に歴史を紹介。
聞取り難い部分もあるけど、そこは面白さでカバーっていう感じで、
そんなのもどうかと思いつつ、まぁイイかという演出(苦笑)。
みんなの細かい小芝居が面白いから気にしなくていいかな。
選曲は過去のTCAでも何度も歌われたものばかりで、
特に懐かしさはなかったですね。でも『タヒチの歌』でタニくんが
高音で苦しそうに歌っていたのには笑った(^^)。

『虞美人』を宙で再現・・・これは、辛かった、正直言って(苦笑)。
今更、宙のお2人でこういうのを観たいとは思えないから・・・
あんまりツライんで、『玄宗と楊貴妃』もこんなだったらどーしよーと
考え込んでしまいましたし。なんで『虞美人』なんだかねぇ?
どうせなら『心中・恋の大和路』とか、『霧深き〜』なんかを
お願いしたかったですねぇ・・・意外なトコロでさ。
でもカゲソロはキレイで良かったと思う。

花組ショーステージ・・・聴き慣れた曲あり、初めての曲あり、最後は
個人的に大好きな『夜霧のモンマルトル』(^^)
まぁ、いいんじゃないの?という構成で可もなく不可もなくってところ。
u-tsuは『夜霧のモンマルトル』が好きで、初めて聴いたのは何の公演
だったかな・・・TMP音楽祭だったような気がしますが、うーん?
歌っていたのは明日香 都さんと記憶していますが、それも微妙だ。
でも歌い手の歌声とその包容力にとても癒されたのをよく覚えています。
OGの姿月あさとさんも在団中に『夜霧の〜』を歌いましたが、
その歌唱力には脱帽というか、すごく感心しました。
貫禄があるし癒されるしで・・・今回の春野さんも、歌唱力に定評が
ある人なので、やはり聴き応えは十分。満足でした(^−^)



『霧深きエルベのほとり』を星で再現・・・どうなんだろうか?
新鮮といえば新鮮で、古いといえば古く(苦笑)。
船乗りカール・シュナイダーは口が悪くて荒くれ者の問題児。
でも気持ちはとても純粋で優しい・・・だから誤解もされる。
そんなカールという役は、わたるくんに似合う配役かも。
TCAではほんの5、6分で場面を選出するのも難しいとは思いますが、
まぁ妥当な場面再現だったかなと。他に名場面がないというか・・・
港の酒場の女主人ヴェロニカの叶 千佳ちゃんは、今までとイメージが
一転して大人っぽい印象。まだヴェロニカ役には年若いような
印象もあるんですけど、彼女のこういう大人な女性っていうのを
近い将来、観たいなぁと思いましたねぇ。
「あのお嬢ちゃんの名だね」という台詞に違和感あるので、そんな台詞も
似合うようなイイ女になってほしいなぁと・・・個人的願望で(^^ゞ
檀ちゃんのマルギット、必要だったのか?と思うほど立場ない構成・・・
あれはちょっとねぇ・・・と思いつつ、マルギット自体がフォローの
しようがないキャラなんで(苦笑)。仕方ないのかなというか。
しいちゃんのフロリアン・ザイデルは、お馴染みのキャラ設定という
印象が強いですが、u-tsuはこういう青年が大好きさ(^。^;
上流階級の人間なのにとても一途で気持ちが大きく出来過ぎた青年・・・
しいちゃんはカタブツ系キャラが似合うけど、このフロリアンには
もう少し雰囲気のやわらかい人の方がピタっとくるかも。
u-tsuがTVで花組の『霧深き〜』を見た時は高汐 巴さんがフロリアン。
あの人は独特すぎるけどやわらかい雰囲気なので、合っていたと思う。
でも静のフロリアンなのに汗だくっていうのが妙に可笑しかったっけ(笑)
荒くれのカールでさえ汗はほとんどなかったのに・・・

カールのわたるくん、ああいう格好が良くお似合いですっ。
全部自前ですか?ってくらいピッタリ〜。今時、あんな格好はないが・・・
マルギットへの気持ちを告白したあとに泣き崩れるカール。
大の男が・・・って気もすしますが、涙が出るほど愛した女は
彼女が初めてだろうし、とっても好きなんだっていうのが感じられて、
このカールに好感を持ちました(^^ゞ
TVで見た時はカールの軽さがちょっとイヤで、マルギットに対しても
このお嬢さんは〜・・・と、呆れてしまったu-tsuですので。
個人的には、泣き崩れた背中に抱きついてギュってしたいっ。
わたるくんの背中って、抱きつきたい衝動に駆られません(⌒。⌒)?
正面はものすごいテレるから、背中から、がばっ!ぎゅっ!とね、うん。

観たいジャンルとは違うけど、配役的には遠からずっていう感じで、
皇帝よりも荒くれで無頼漢なアニキが観たいなと。
だからって『霧深き〜』を再演ってのはイヤだ(苦笑)。
言っちゃなんだが名作とは思えないし、面白味がないんだもん。
以前の宝塚ではありがちな内容に思えるけど、流石に現在へ復活ってのは
ご勘弁願いたい・・・かなり手直ししてくれるなら考えるけど(^^;
それにしても短い再現でのあの熱演・・・ホントにカールに見えた。
でもさ、みんながカール!カール!連呼して、思わず吹き出しちゃった。
TVで観た時も笑ったけど面白過ぎだよ、あの演出・・・



月組ショーステージ・・・可もなく不可もなくの構成。
同期トリオがお気に入りだった(^^)。
『もののふの詩』もよく登場する曲ですが、意外とこれ好きなのさ。
公演に関しては知らないけど、何故か曲は好き。
ラテン系のショーを公演中だったせいか、『カルナバル』あたりで
くららちゃんのリズムが良かったように思う。

『星の牧場』を雪で再現・・・全く知らないお話しで一瞬、頭の中は
ハテナがいっぱいだったけど、舞風さんが話しを始めたら急に小さい頃に
戻った感覚が(苦笑)。絵本を読んでもらっている感じで・・・
語り口調が聴き易く、物語りに引き込まれます。
できればこの話しを全部、舞風さんに朗読してほしい(^^ゞ
コムちゃんのモミイチがとても素朴な印象で、組の看板背負ってるわりに
こんな純朴な青年ができるって、なんかイイなぁと思いました。
汚れがないっていうか、可愛いなぁって・・・
今回で『星の牧場』に興味沸いたので、読んでみたいと思います。

轟さんの『雨の凱旋門』、これも大好き。
去年は曲の途中で汐風さんのカゲソロが入っててジ〜ンとした記憶が。
今回はカゲソロ無しだけど、やっぱりしみじみしててお気に入り。
轟さんの歌声だからまたイイんです。
静かで弱そうなんだけど、深くて強いという感じで・・・分かるかな?
u-tsuは轟さんのバラードとかスローだけど情熱的な曲とか好きです。
歌唱力がずば抜けてあるとは思いませんが
(おいおいっ)
轟さんの表現する歌の世界は好きです。好みの問題ではありますが・・・



★第2部・・・

雪組ショーステージ・・・何故、曲数が他組より少ないのか?
でも選曲は良かったかな。演出もイイなと思う。
『セ・マニフィーク』では『狸御殿』での特出を思い出したu-tsu。
歌い手が変わると曲の雰囲気もやっぱり変わるんだなぁと。
ショーステージで主演コンビのデュエットダンスがある唯一の組。
今回のTCA、こういうデュエットダンスとか少な過ぎでした・・・
初風さんの歌に合わせて踊るコムちゃんと舞風さん、
観ててものすごく羨ましかったっ。

『心中・恋の大和路』を月で再現・・・主題歌は大好きなのに、
お芝居はちゃんと観た事がない(苦笑)。でも再現の雪の中を歩く
場面はお馴染みで・・・でも忠兵衛と梅川、ちょっと、ちょっと、
コメントに困るというか感想は特にない(ーーゞ
おんぶするのにピョーンはないでしょ(苦笑)。
もう、そこでダメだった。でも北翔くんの歌は良かった、うん。
歌に救われましたね。こんなに歌える人だとは知らなかった。
u-tsuにとっては新発見な場面でした。


星組ショーステージ・・・真っ赤なスーツのわたるくん(^^)
『絢爛』の一場面を思い出すようなお衣装でしたね。
歌は『朝日の昇る前に』で、u-tsuにとっては宝塚主題歌ランキングの
10位に・・・イヤ、ベスト5に入るくらいお気に入りの曲です。
杜 けあきさん以外で聴こうとは思っていなかったこの曲・・・
なかなか、わたるくんにも似合うな。音の高さが声質に合っているのか
聴き易かったしね。最後まで歌ってほしかった・・・
この場面も特に不可ない構成で、聴きなれた曲ばかりでしたよね。
でもなんで『BROADWAY BOYS』がカットなのか?
去年のTCAオープニングで、月組さんも歌ってたじゃないかぁ〜。
なんで今年に限って著作権絡みになるんだ?
まさか同名の違う曲ってワケじゃないだろうに・・・解せないっ。
『心の翼』は懐かしかった〜。TVで観た作品ですが、この曲は
ものすごい印象的でした。初めて聴いた時はジ〜ンとしましたもん。
これもu-tsu的にはかなり上位に入る曲。


『ベルサイユのばら』を花で再現・・・またか、と思った。
90年の歴史だもん、出てくるのは当然なんだけど、どうもダメです(苦笑)。
でも『愛の面影』は今まで聴いたどの歌い手よりも1番好みだった(^^ゞ
聴き易いっていうのがポイントかな。欲を言えば、もっと感情表現して
って思うけどね。ただ歌ってるだけという印象を受けたので。
歌い終わって名場面が始まると、もう可笑しくて笑いました・・・
微妙に似合っていないというのも理由なんですが、ベルばらの芝居って
そんな簡単にできるものじゃないんだなというのを実感したというか。
通常公演のように1ヶ月みっちりお稽古して独特の演技を身につけた
というワケではないので、動きがオドオドしていて観てると不安感が。
王妃とフェルゼンのやりとりも不自然だったし・・・
このお2人には向いていないかも、と思いましたホントに。

宙組ショーステージ・・・宙で聴き慣れた曲ばかりで新鮮味に欠けてた。
宙の曲ばかりで、何故1曲だけ違う『世界に求む』なんていれたのやら?
ムリヤリって感じがものすごくする構成です。
そもそも、なんで1998〜2004年で宙のみの楽曲なのか?
いくら新組誕生っていっても他の組も公演してるんだからさぁ・・・
この構成はないよねぇ。手抜きしすぎだと思うけど。
年数の少ない宙を前面に出したいが為の構成なら、
別に他組が担当しても良かったんだよね。
宙上演の作品を同じ組が歌っても面白くないと思うが?
お稽古はラクかもしれないけどね・・・


『100年への道』・・・すごいナルシストな歌詞だなぁと(苦笑)。
ここまで自我自賛しちゃう劇団って、すごい。
前向きで良いことだとは思う。自身もって何かを続けるっていうのは
偉いことだと思うし・・・100年まで、突き進んで下さいm(_ _)m


フィナーレ・・・やっと本来のイベントらしい組合せが。
TMP音楽祭の時からビデオなどで見ての楽しみといえば、意外な組合せ。
このイベントは色んなコンビやデュエットが見れるっていうので楽しみ。
それなのに、もう何年も新鮮な組合せや意外なコンビとかが見れてない。
多少同じような内容でも、組合せが違うから楽しかったのに・・・
今回もそんなに意外なトコロはなかったけど、去年よりはマシかな。
いや、去年は去年で楽しかったけど。


昨年同様、各組ごとに芝居があったけど、今年はそれぞれの組に関係した
作品じゃないんだから、意外な配役ができたはずなんだよね。
本公演でコンビが決まっているんだから、イベントくらいは違うコンビや
配役で見たいとu-tsuは思う。意外と合う配役や、これは合わないという
コンビもあるだろうけど、年に1度のイベントなんだもん、そんな楽しみが
あってもイイと思うんだけどなぁ・・・以前は色んな組合せが見れて、
すごく楽しかったんだけどな。最近は冒険しないよね(苦笑)。
本公演でいきなり冒険しないで、イベントで冒険してくれたらイイのに。

このDVDで密かなツボは、イマイチ振りが覚えきれていないO.Yくん(^^)
時々、他の人より振りが一つ早いというか、間違えはしないんだけど、
一瞬、身体が違う動きをするんです(笑)。一緒に出ている二人とは
明かに動きが違うんです一瞬だけど。表情はクールなのに、
動きがチグハグ・・・そんなあなたにクギ付けよ〜って感じ(^ー^;


何のかんの言っても、楽しむのは十分、楽しみました。
でも次回は、意外な組合せ顔合わせをもっともっと見たいと思う。
来年は、新公で主演した作品の再現・・・なんてのを見たいかも♪
文四郎は前回で歌ったし、国境も前回でピアノ披露したし・・・
となると、カサノヴァってことかな?
でも今は似合わなそう・・・骨太で男らしいんで(苦笑)。
カサノヴァの歌だけでもイイかな、うん。
もしくは京劇を再現してくれてもイイなぁ・・・
って、これじゃ最近の演出と変わらないu-tsuの思考回路(ーー;

それより、来年も5組、揃うのか・・・・?





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