そして、「アクス」。御存知のとおり、この曲は、左側で始まる。疲れた体はひとまず置いておいて、その曲、ジフニの表情、歌詞の意味、そこにいるジフニ、ここにいる私、何から何までが溶け合って、意識と自分の声だけが、尋常でないレベルにまで高まっていくのを感じる。

「アクス」の終わりは、例によって花道先端。視界はかなり悪いが、一応ジフニの背中まで見渡せる。前のスクリーンを見ている人も多かったが、私は最初から最後まで、とにかく生ジフニの姿を追った。

ＭＣは英語。最初にたぶん、「サワディ〜クラッ」くらいタイ語で言っていたと思う。タイ語の字幕がついていたらしく、意味は地元の方たちにも通じていたようだ。それにしても、私の周りは日本人か、台湾人ばかり。地元の方はいったいどこにいたのだろう？６０００バーツという高額のチケット。結局スタンディング席は外国人ばかりなのか。

「ナントニガ」ファヨンちゃんが比較的左側で踊る場面が多い曲。今日はいつもより、ジフニと一緒に左側でためて踊っていた時間が長かった気がした。セクシーダンスは、遠目でちょっともったいなかったが、例によって素敵なお背中と腰周りを見つめる。

そして、退場するジフニを目の前に見る。

「ウエ〜」滑り降りてくるジフニを目の前に見る。曲の途中、私たちからは遠い場所で座って歌ったジフニ。思わず私の周りからは、「座って歌うなよ〜〜」という不満の声が。ああ、私たちって、とってもわがまま。何というジコチュ〜。でも、仕方ない、一人ひとりがジフニと自分だけの二人の世界に浸っているんだものね。その後すぐに、私たち側へもジフニがお出まし。その一瞬一瞬にすべてを託して、ジフニに気持ちを伝える私たち。私の好きな「円陣ダンス」。いつ見ても、惚れ惚れする。曲が終わったとたん、思わず、「かっちょいい〜。」とつぶやいていた私。本当に、今日のジフニの気合は、いつも以上だ。ファンへのサービスもきっとしっかり考えた上でのことなのだろう。この時点ですでに満足度は、今までで最高だった。

英語でのＭＣのあと、「チャジャヨ〜」。「彼女になりたい人〜。」みんなが「は〜い」と手を挙げる。いいんです、今日は疲れた体は置いておいて、精神力だけでコンサート楽しんでいるんだから、その気持ちと若さ、美しさは、誰にも負けないよ！

選ばれたのは、バンコクコンサート公式グッズ白ＲＡＩＮ帽をかぶったタイ人女性。後から聞いたところによると、最初からこの方に決まっていたらしい。例によって、初日はヤラセなのかなあ。ジフニは、名前も年も聞かず。あっという間に曲が始まる。なんだか今日は展開が速いようだ。赤いソファが目の前なので、楽しい。でも、ＮＹのときほど、嫉妬の炎が燃えなかったのは、きっとここまででも十分満たされていたからでしょう。

ヨジャチングは、私たちの前のフェンス裏を通って退場していた。大きなぬいぐるみもお持ち帰りでした。