RAINY DAY 台北演唱会 2005.12.29-30

2005年8月3日


8月1日、早朝に現地を発ち、北京で乗り継ぎ、帰国。結局一日がかりだった。
8月2日、つかの間の休息。出張の荷物を片付けるふりをしつつ、明日からの大阪出張(!)に備える。ホテルも二泊分予約。

そして、運命の8月3日。ジフニに会える日。なんと、朝5時半に目が覚めてしまう。
旦那には、今日の大阪行きの本当の目的はもちろん秘密だ。
しかも、出張でバタバタしていたせいで、大阪行きを当日になってもまだ言い出せていなかった私。
昼ごろ家を発つために、これからいろいろ工作をしなければならない。

海外出張から帰ったばかりなのに、自分で自分に電話をかけ、急な大阪出張が入ったようなフリをする。
「演技派」のはずの私も、さすがに、自分に電話をかけるのは気が引けた。
でも、今日大阪での仕事を入れなければ、ジフニには会えないのだ。
自室にこもったまま、ケータイを使って自宅の電話番号に電話をかける。
自分で電話をとってからあとは、「一人芝居」だ。
無事に、「急な仕事の依頼」を受けた私。
もちろん、「お仕事スタイル」でのお出かけだ。
パソコンや資料などもバッグにつめ、新幹線で大阪に向かう。
こんなとき、普段の出張経験が大いに役立つ。持って行くべきもの、そうでないもの、とっさに判断がつく。

道ならぬ恋。
身も心もボロボロの出張の日々を通り抜けて、やっとジフニに会える日がやって来た。
気持ちの高ぶりは押さえようもなかった。
見慣れた沿線の景色も、キラキラ輝いて見えるから不思議だ。
運命の時が刻々と近づいていた。
午後4時06分。新幹線は静かに新大阪に到着した。
コンサートの開始まで、あと3時間・・。


大阪駅すぐ近くのホテルにチェックイン。高速インターネット使い放題の部屋をとった。
すぐに、駅向こうのヨドバシカメラに行く。
やっとの思いで手に入れた今日のコンサートチケットであったが、席は2階席一番後ろ。
この機会に、オペラグラスか双眼鏡を買っておこうと思った。
ヨドバシカメラの売り場は広い。双眼鏡、オペラグラスの種類もたくさん。
どれがいいのやらさっぱり分からない。コンサート前の貴重な時間が、どんどん減っていく。
店員さんいわく、「倍率がただ高ければいいってもんじゃないんです。コンサート会場なら、それにふさわしい倍率があるんです。」
詳しい説明をしてくれたが、倍率はいくらでも高いほうがジフニが間近に見えるんじゃないのかな〜との疑念を持ちつつも、結局よく分からないまま店員さんお薦めの品を購入。
スパゲティの夕食をとっていたら、あっという間に6時。あわてて地下鉄に乗って会場へ。


私と同じ道を行くとってもおしゃれなお母さんと娘さんらしい二人連れ。
「チケット譲ってください」という紙を持って立っている人もちらほら。
そうだなあ、確かに今日の会場は比較的こじんまりしている。
ここに来られたこと自体かなりラッキーなのかもしれない。
会場の前には小さな公園があった。どうやらそこに列ができているらしかった。
思っていたとおり、今日の客層は実に多様である。
一家4人での参加、お子様連れ、おばさん、おばあちゃん・・。
ダフ屋の姿もあった。
この公園、とにかく蚊が多く、ちょっと油断をするとすぐにさされてしまう。
気さくな方が多く、私の足にとまった蚊を、おもいっきりたたいてくれる人までいた。うっ、でも足が血だらけになっている〜。
コンサートへの一人参加で少し緊張していたが、みんなお祭にでも行くような気分だったんだと思う。
その高揚感が私にも感染する。

会場のロビーはとても狭かった。グッズ売り場もあったが、品数はとても少なかった。
トイレに並んでいたところ、うしろにいたおば様に声をかけられる。
「おひとり?どこから?」
「あ、東京から来ました。」
「フォーラムも行ったの?」
「いえ、仕事で行けなかったんです。でも、こちらの会場のほうがこじんまりしていてよかったかなあと・・」
「そうやなあ、大阪も韓国も似たようなものやし、ノリは大阪のほうがええやろうなあ。」(大阪弁、まちがっていたらスミマセン)
「ピのファンなの?」
「あ、はい。」
「ははは、私は、誰でもいいのよ〜。」
あ〜あ、誰でもいいなんて、会場の外に入りたくても入れない熱狂的なファンがたくさんいるのに、なんということだ。
でも、ノリのよさそうなおば様なので、許そう。

初日の私の席は、2階の一番奥だった。
会場は満員。
2階席はあまり奥行きがなく、3階が覆いかぶさるような感じだった。
予想通り、そんなに大きな会場ではない。
私の前には、うちわを持った中学生の女の子二人。部活の帰りだろうか、ラケットを背負っていた。
その横には、小学生のお子さん二人と御夫婦。
私の隣は、私と同年代くらいのおねえさん。やはり双眼鏡を首からさげていた。
あとから思うと、私が体験したRAINY DAYコンサートの中で、この日のお客さんがいちばんバラエティーに富んでいた。
コンサレポTOP