RAINY DAY 台北演唱会 2005.12.29-30

その日、中国内陸部某市で私を待っていたジフニ

2005年7月29日

ソウルから帰国直後、思いがけない衝撃の事実(「Kさんピに会う」の件)を知ってしまい、心は乱れに乱れまくった。
しかも、せっかくジフニが来日しているのに、そしておそらく今は東京で私と同じ空気を吸っているであろうに、2日後の29日、私はまた日本を後にすることになる。

今度は中国への出張である。ソウルでの仕事の疲れと、心理的なショックで、私の体調は最悪であった。
大好きなコーヒーを全然飲む気にならないというのも、私の体調の悪さを物語っていた。
北京や上海への出張ならまだしも、飛行機を乗り継いで内陸部への出張である。
空港で渡された大量の資料と格闘しながらの旅となった。


2005年7月30日

この日7月30日は、本来ならジフニに初めて会えるはずの日であった。
どうやら熱があるような感じであったが、測って本当に熱があることが分かると余計にガックリきそうなので、わざと平静をよそおって一日仕事をする。
食欲がなかったので、麺類とスイカジュースだけで済ませる。

夜も仕事。日本との時差が一時間あるが、
「ああ、いまごろ国際フォーラムはものすごい盛り上がりなんだろうなあ。」
「チケットを譲ってあげた友達は、いまごろノリノリかなあ。2階の奥のほうだったけど、実際の会場はどんな感じかなあ。」など、気になって仕方がない。
そして、おそらくコンサートが終演時間を迎えたころ、その日の私の仕事も終了。
ぐったりと力が抜けてしまった。

2005年7月31日

7月31日、この日の仕事は夕方で終わった。
治安が余りよくないと注意をされたが、書店を探す。
仕事用の参考資料を探すのが表向きの目的であったが、私の頭のなかはジフニでいっぱい。
でも、大都市ならともかく、こんな奥地でジフニに会えるのだろうか?

気づけば、今日のコンサートももう始まっているはずの時間。
ここから東京までいったい何千キロあるんだろう。
ああ、同じ地球の上にいるとはいっても、どうして私はあなたからこんなに遠いところに今いるんだろう?

書店はすぐに見つかった。「国営新華書店」。
中国のどこの町にも昔からある老舗の書店だ。
めぼしい辞書類をチェックしていたところ、書店内に小さなCD売り場を発見!
まさか・・とは思ったが、売り場をチェック。

思いは・・通じた。
小さな売り場の目立たない棚の片隅で、ジフニは私を待っていた。
ジフニに会えなかった国際フォーラム。
でも、この二日間をどう過ごしていたか、どんなにあなたを想っていたか、その記憶は少しも色あせることなく、私の中に生きている。

中国内陸部某市 思えば遠くへ来たもんだ〜。

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