先日、WOWOWで放送していた『BURN the FLOOR』を観ました。
すごいエネルギッシュで迫力あるダンスパフォーマンスです。
去年の秋に日本初公演を行ったそうなんですが、ご存知でしたか?
u-tsuはCMでなんとな〜く、そんな題名は耳にしていたものの、
内容は全く知らず・・・放送を観て、初めてどんな舞台かを知りました。
あまりの素晴らしさに、こんなことなら1度観に行けばよかったと
今更ですが後悔している最中です(ー_ー;
さて、この『BURN the FLOOR』、どんな内容かというと・・・
社交ダンスと現代的なダンスが合わさったダンスパフォーマンスです。
出演者は競技ダンス界で活躍しているトップダンサーばかりで、
踊りのレベルがすごく高いです。
このパフォーマンスが誕生したきっかけは、ハーレー・メドカフという
プロデューサーが、友人であるエルトン・ジョンの50歳の誕生パーティー
に出席し、そこで行われたイベント(12名のダンサーによるボールルーム
ダンス)を観て、「社交ダンスとロックを組合せたら、面白いものが
できないだろうか」と考えたことによって始まったそうです。
色々と思考錯誤し何度もリハーサルを重ね、構想から2年して
『BURN the FLOOR』というダンスエンタテイメントが誕生しました。
初演は1999年7月、イギリス。
『BURN〜』の噂は瞬く間に広がり、ダンスファンやマスコミの注目を
集めました。
イギリス、ニューヨークをはじめ、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア
の全14ヶ国65都市で上演され、チケットはソールドアウト。
その各国の会場やロビーでは踊り出す観客が続出したそうです。
スタンディングオベーションも連日続いたとか・・・
確かに、自分が観客だったら迷わずやってただろうと思うほど、
大興奮するパフォーマンスだと思います(^^)。
この公演は2幕7景で構成されていますが、
放送されたのは1幕2景からでした。
ステージは四角く、三方を客席に囲まれています。
<SCENE 2> FANTASY WALTZ
一人の男性が優雅に、ダイナミックに踊っています。
ステージ後方から仮面をつけた数組の紳士淑女が現れ、
ワルツを華麗に踊り始めます・・・
17世紀初頭にヨーロッパの貴族たちが夜ごと繰り広げていた
宮廷舞踊、ワルツの世界へ観客を誘う場面です。
当り前なんですが、動きがホントにしなやかです。
宝塚で観るワルツと同じワルツとは思えません(苦笑)。
競技ダンスのプロと比べちゃいけませんが、宝塚も一応プロよねぇ・・・
<SCENE 3> URBAN HEAT
前場面から音楽が変ると、ちょっと退廃的な近未来都市へと
場面が変ります。
一人の淑女がドレスを剥ぎ取ると、レザーのホットパンツが表れる。
紳士が服を引き裂くと、レザーのバイクウェア。
優雅なワルツの調べが激しいビートに変り、踊りも激しくなります。
男女の激しい踊りが、対立しつつ調和しているっていう感じで、
ただ、ほぉ〜〜って観てるのが精一杯でした(^^ゞ。
<SCENE 4> JUMP&JIVE
180度変って、1940年代へトリップします。
ハデなジャケットにネクタイの青年たちと、ポニーテールにAラインの
スカートを履いた少女たちが元気に踊る、古き良き時代のジャズが
流れるダンスホールの場面。
踊りに構成に、見応え満点です。
宝塚でもこんな感じの場面が幾度か上演されてきましたが、
こっちの方が若々しくてカッコイイとか思っちゃった・・・
とにかく大迫力ですっ。ダンスのキレが良すぎですっ。
10分以上と長い場面なんですけど、みんな踊り狂ってます(^^)。
特にラストの「シング・シング・シング」は一緒に踊り出しそうなくらい最高っ!
<SCENE 5> LET'S DANCE
暗いステージに一人の男性が細長いスカーフを持って立っています。
よく仕立て屋さんにある、人の上半身だけのハンガー(名前がわからない)
を女性にみたてて、その首もとに持っていたスカーフを掛けると、
エスコートしながら踊り出します。
ステージ後方からシルクハットに燕尾の紳士数名が、
やはり女性にみたてた同じものをエスコートしながら登場し、
フォーメーションをとりながら華麗に踊る場面です。
途中から本物の淑女が登場し、8組の紳士淑女のダンスとなります。
アステアの映画でもコート掛けなどのハンガーを相手に、優雅に歌い踊る
という場面がありましたが、まさにその通りな場面です。
曲も「トップハット」や「コンチネンタル」などの、耳慣れた曲を使用して
いるので、更にアステアの名場面を彷彿とさせる構成になっています。
4組ずつ黒と白の衣装になっていて、フォーメーションがすごくキレイでした。
<SCENE 6> PASSIONATA
優雅な場面から一転、舞台に赤いライトが照らされて情熱的な
場面へと変ります。
カルメンをモチーフにしていると思うのですが、二人の男性が一人の女性に
心を奪われ、翻弄されていく過程を踊りで表現します。
フラメンコはもちろん、パソドブレやタンゴも盛り込まれていて、
曲は「ハバネラ」などのカルメンで使われている曲が中心です。
女性の妖しい色香と力強さが、この場面を引き立てていると感じました。
こんなダンスは観たことがないっ。っていうくらい、すごいダンスです。
台詞や歌がある芝居じゃないのに、ダンスだけでしっかりと内容が
伝わってきます。一言で云えばストーリーダンスなんですが、
それ以上に感情がついてくるんですよねぇ。
<SCENE 7> HIP HOT HOTTER
フィナーレで、全ダンサーがブランドの服に身を包み、踊ります。
ブランド服といってもカジュアルなスタイルで、全員白です・・・
各カップルのダンサーが競うように次々と踊りを披露していきます。
ものすごい盛上がりで圧倒されます。
とにかくすごいフィナーレですっ。大興奮しますっ。
客席は総立ちで、なかにはカップルで踊り出す人たちもいました(^^)。
TVで観て大興奮しました(^0^)。
会場で観ていたらどうなっていたのだろうかと思う・・・
技術といいキレといい、レベルが高い高いっ。
男女の技術の差が無いんですよ。対等なの。
常に競い合いつつ、お互いの呼吸を感じてる、っていうのかな。
社交ダンスって基本的なステップから規定のステップから色々と
あると思うんですけど、その足さばきが見事です。
よく転ばないなぁと思うくらい、速い。
スピンするにしてもその速さといったら、早送りで観ているような感じ(^^)。
回転数も多いのに、ピタっと止まれるのにビックリですよ。
u-tsuのお気に入りは<SCENE 4> JUMP&JIVE です。
もう、宝塚でも上演して欲しいです、この場面!
わたるくんに是非とも踊り狂っていただきたいっ!!
全く同じものをとは云わないので、こんな構成で踊るわたるくんが観たいっ。
たまには、青年風のわたるくんもいいんじゃないかと思うんだけど(^^;。
これくらい活気のある場面が、ショー1作品に1場面は欲しいですねぇ。
『シトラスの風』のエナジーと似たようなものと考えればいいのかな?
こう、一丸となって盛上がるっていう場面・・・・
わたるくんがその中心にいるのを想像すると、鳥肌たちますぅ〜(^^)
。
わたるくんと云えばこのシーン!っていう名場面が、
早くできるといいですよねぇ♪
またいつか、日本公演が叶うなら、その時は是非とも生で
『BURN the FLOOR』を観たいと思います。
このパフォーマンスに興味がある方は、
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