THE LEGEND OF ZORRO
      −レジェンド・オブ・ゾロ−



待ちに待った「マスク・オブ・ゾロ」の続編が公開(^0^)
u-tsuにしては珍しく早速観に行ってきました♪
もうパワフルで楽しくて目が離せない!
まさに娯楽映画の最高傑作っ!
・・・どっかで同じことを言ったような・・・?

ま、とりあえずいってみましょ(^^ゞ


ストーリー
時は1850年・・・カリフォルニアはアメリカ合衆国31州目の州になろうとしていた。
横暴な領主たちの支配から解放され、自由で平和な暮らしを手に入れるという人々の
夢が叶おうとしていた。その最終的な結論は、カリフォルニア全域で行われる投票で決定する。
しかし、サンマテオでの投票は、悪名高いジェイコブ・マクギブンスとその手下に妨害される。
開票箱をマクギブンスが持ち去ろうとした。
辺りには教会の鐘の音が響く・・・その音に呼応するかのように現れたのは黒いマスクの男。
悪を滅ぼすことに命を懸ける男、ゾロ。鐘の音は、助けを求める者の声であり、その音が響けば
愛馬トルネードと共にどこからともなくゾロが現れる・・・
熱狂的な歓声に迎えられたゾロがマクギブンスから投票箱を取り返し知事の手に託すと、知事からは
賛成の集計が高らかに宣言された。

マスクを取ったゾロの正体は、妻エレナと息子を愛するデ・ラ・ベガ邸の主人、アレハンドロ。
人々の願いが叶ったこの日、アレハンドロはゾロを引退して家族と幸せに暮らす・・・それが夫婦の
約束だった。ところが各地の投票が行われる3ヶ月間はゾロとして見守りたいと言い出し、アレハンドロは
激怒したエレナに邸から追い出されてしまう。

翌日、エレナは街で妖しげな2人の男に襲われる。夫に引けを取らない見事な立ち回りで彼らを倒した
エレナだが、目の前に突きつけられた黒い布に言葉を失くす。それは紛れもない、ゾロのマスク・・・
実はマクギブンスとの闘いの最中でマスクが取れ、風に飛ばされてしまっていたのだ。運良くマクギブンスら
に顔は見られなかったが、それを隠れて見ていた人間がいた。秘密を守ることと引き換えに、彼らは
エレナにある協力を要求した・・・

一方、エレナに謝ろうと決意したアレハンドロのもとには、離婚手続き申立書が届く。
それから3ヶ月、投票は問題なく進んでいたが、アレハンドロは酒びたりの毎日を送っていた。
ある日、神父に誘われ出席したフランス人伯爵アルマンのワイナリーパーティーで、アレハンドロは
美しく着飾りアルマンに寄り添うエレナの姿を見つける。誰の目から見ても2人は恋人同士にしか見えない。
2人は学生時代にスペインで知り合い、アルマンはその頃からエレナに想いを寄せていた・・・
その夜、アルマン邸の付近で大きな爆発に巻き込まれたアレハンドロは、アルマンに対して本能的に
危険を感じる。

新たな事件が発生・・・アレハンドロの親友ギレルモの土地を奪おうとマクギブンスが実力行使に出た。
ゾロとして駆けつけたアレハンドロは果敢に闘いギレルモの妻と子供を救うが、ギレルモは命を落とす。
そんな中、ついにアルマンが正体を現し始めた。ヨーロッパの影の支配者と噂される秘密結社アラゴン騎士団。
その長がアルマンだったのだ。恐ろしい威力を持つ武器を開発し、マクギブンスを配下におさめ、仲間を
呼び寄せたアルマン・・・中世から続くというこの組織の真の目的とは何か?
そんな彼らの行動を伝書鳩を使って例の2人組みに知らせるエレナ・・・彼女が要求された協力とは何か?
そして2人の男は何者なのか?

合衆国併合の祝賀式典を目前に、うごめく悪が人々の夢を砕こうとしている・・・
『もう一度、マスクをつける勇気と力を私に−』
今、ゾロが再び命を懸けて闘う!


主なキャスト

ゾロ/アレハンドロ・デ・ラ・ベガ = アントニオ・バンデラス

Zorro/Don Alejandro de la Vega  = ANTONIO BANDERAS

エレナ・デ・ラ・ベガ = キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
Elena de la Vega  = CATHERINE ZETA-JONES

アルマン伯爵 = ルーファス・シーウェル
Armand    = RUFUS SEWELL

ジェイコブ・マクギブンス = ニック・チンランド
Jacob McGivens    = NICK CHINLUND

ホアキン・デ・ラ・ベガ = アドリアン・アロンソ
Joaquin de la Vega  = ADORIAN ALONSO



とまぁ、↑のような内容ですか。
前作を知らない方は「Wish」ページに詳細がありますので・・・

ゾロの活躍はもちろん、新旧ゾロの入れ替わりを「マイ・フェア・レディ」のような段階を踏んで描き、またヒーロー活劇
としての見せ所をふんだんに散りばめ、キャストの魅力との相乗効果で人気を博した「マスク・オブ・ゾロ」から7年・・・
今作品は正しく、待った甲斐があったといえる映画でした(^ー^)
冒頭からわくわくドキドキと目が離せず、面白いながらもほのかな緊張感を抱く・・・これぞヒーロー活劇の醍醐味って感じ。
面白い場面は大笑いするのではなくて、ニヤリとしてしまう面白さね。気が付くと顔がニヤニヤしてるんだな(笑)
お腹抱えて笑える映画も好きだけど、どちらかといえばニヤニヤ笑いになる映画のほうが好き。
ゾロはアクション場面でもそういう笑いが多い映画で、真剣に見入っているにも関わらず肩に力が入りすぎることがない。
しかも内容は誰が観ても分りやすく、その世界に入りやすい。いわゆる勧善懲悪というヒーロー物ではあるけど、ヒーローで
あるゾロはマスクを取ればどこにでもいる1人の人間と同じ。考え方も感じ方も生き方も、共感を覚える部分がある。
完全無欠のヒーローでないトコロがゾロの魅力だし、そういう部分に惹かれるのだとも思う。


今作ではゾロのアクションはもちろん、妻エレナ、息子ホアキンまでもが華麗なアクションを披露。
特にエレナ役のキャサリンの剣さばきは見事です(^^)前作でも腕前は確認してましたが、あれから7年というブランクにも
関わらず、よりレベルアップしている様子で迫力あります。しかも今度は剣だけでなく、汽車の中での乱闘やスパイ行動までも。
流石ゾロの娘という設定が納得の配役で、ゾロに引けを取らない活躍ぶりは観ていて気持ちが良いくらいです。
u-tsuは前作で初めてキャサリンを知って以来ファンになりました。美しい容姿はもちろん、存在感がピカイチ。
最近で印象的なのは「シカゴ」や「ティボーズ・ショウ」、「ターミナル」などでしょうか。
外見が艶やかで色気がある女性なので悪女な役の方がはまりそうな印象もあるんですけど、意外と役を選ばない
という感じがします。これから観ようと思っているのは「オーシャンズ12」と「トラフィック」。
どんなキャサリンが観れるのか楽しみなんですけど、いつ観れるのかは不明・・・(ーー;

バンデラスは45歳とは思えぬほどの素晴らしい運動能力を披露。剣さばきから乗馬、格闘の全てにおいて文句無し。
魅惑的なラテン系の男らしさに惚れ惚れしちゃいます(^^; あまり濃い〜男性は得意じゃないんですけど(苦笑)
この人はパワフルな中に繊細な部分が見え隠れして、大らかな部分と翳りある部分のギャップが魅力的だなと思う。
ゾロとアレハンドロとバンデラス、3人で1つのキャラクターに仕上がっているという感じがして、境界線が判らないという
ところも面白い。民衆のヒーローを人間らしく、実在の人物のように感じさせてくれるバンデラスの演技がまた良い。
こんなにピタリとくる配役は決して多くないから、余計に面白さが膨らみますね。

息子ホアキン役のアロンソ君は11歳の少年。映画出演は3本目だけど英語は全く話せなかったので、英語の特訓をしたんだとか。
でもu-tsuにはそんなこと分らないくらいペラペラで違和感なかった・・・観てるの字幕だし(^^ゞ
ゾロの娘と2代目ゾロの息子という役柄なので、好奇心旺盛で正義感強く、機転が利き運動能力もバツグンという設定。
アロンソ君は、正しくゾロの息子と呼べるほど上手になりきっているのが良かった。
悪人の馬車下に潜り込んで証拠を手に入れたり、馬に乗ったり部屋の窓から樹をつたって出入りしたりと、アクションも
こなしちゃうんですよ。一見大人しそうな少年なのに、やることは結構大胆不敵っていうか。
子役からずーっと役者を続けていくのは難しいと思うけど、どんな風に成長していくのか楽しみだな。

アルマンは伯爵という身分柄、巧に悪行を隠しながら静かに事を運ぶという色んな作品に出てくる典型的悪人の1人。
秘密結社の長という肩書きも持っている設定ですが、その部分はあまり作品には深くくい込んではいないように思う。
単に支配欲が強い人間がアメリカを手中に治めようと悪事を働くっていうほうが、より分り易いのじゃないかと・・・
秘密結社なんていうと謎が深まって面白いけど、使い方が中途半端なので印象に残らないし、結局あの組織は何だったの?って
観終わってからヘンに疑問として残っちゃう。設定としては面白いんだけどねぇ。
役者のシーウェルは記憶にないのでこの作品で初めてお目にかかったと思うんですが、イヤ〜な奴丸出しで、そこが良かった。
容姿は悪役も普通の役も合いそうな感じですが、主役っていう雰囲気じゃないかも(苦笑)
個人的には今回の印象が強いので、伯爵とかの貴族や中世時代の役とかが似合いそう・・・と思う。

マクギブンスも典型的な悪役。これでもかってくらい卑怯でイヤな奴。右こめかみから頬にかけて十字の火傷跡があって、
ならず者の威圧感たっぷりです(笑)演じるチンランドも、今回初めて観る人だと思っていたのですが、この人の出てる映画は
何作か観ていることが判明・・・でも全然見覚えがないんですよねぇ(ーー; あまりにも風貌が違うんだろうか?
でもさ、上手い役者って化け方も上手いから時々判らないことってあるよね。この人もそういう感じなのかも?
パンフに載ってるカメラ目線の写真見ると渋くてカッコイイおじさんなのに、映画の中では汚らしくてムカツク悪役なんだよね。
けど、そのギャップもまたイイなぁ〜と思うんだよね。以前、わたるくんのゾロが観たい!って書いたんだけど、マクギブンスの
ようなゾロと対する悪役なわたるくんも観たいなぁ〜と、チンランド見て思いました(^^)



見どころは、全てにおいて前作を上回っている点でしょうか。
アクションも内容もスケールが大きいので迫力があります。でも最近当たり前になっている特殊効果は最低限に止められている
ので、古き良き時代活劇という温かい印象が嬉しい。ラストにあたる列車内での格闘アクションでは一部合成などの視覚・特殊効果
が使われているのが判りますが、それ以外は危険なアクションなども生身の人間で演じていて、ドキドキ感が増します。
お気に入り場面はラストもそうなんですが、仲たがいした元夫婦がアルマン邸でスパイ活動するトコロ(^^)
敵に見つからないように無言で協力し合って乗り切るところに見えない絆を感じたりして、楽しい場面です。
息子が父親の正体を知らずにいてそれを知った時の反応だとか、特殊な家族の繋がりだとか、家族の絆ってなんだろう?みたいな
部分も見どころですねぇ。ホアキンはずっとゾロに憧れていて、普段の行動にもそれが表れているんですね。保守的なところが
ある父親を見ては歯痒く感じたり不満に思ったりというのが出ているので、父の正体を知った時の場面はジーンとしますよ。

ゾロは民衆にとってはヒーローでも悪人にとっては非常に邪魔な存在。味方が多い分、敵も多く、隠れ家を知られれば追われるし、
家族が誰か判れば容赦なく殺されてしまうであろうから、家も家族も決して誰にも知られてはならい・・・愛する家族を護りたいから
息子には正体を隠し続けていたのに、それが逆に息子の父親への不満を募らせ、自らの正義感で悪に立ち向かおうとするようになり、
さらには命まで危険にさらされるようになってしまう・・・危険があるからこそ、家族の中で隠し事はしない方がいいという結論が
出たあと、再び助けを求める鐘の音に呼ばれ、颯爽と馬を走らせるアレハンドロ、ゾロ。
それを誇らしく見送る妻エレナと息子ホアキン・・・丘から邸を振り返ったゾロが剣を高らかに掲げるラストは
カッコイイだけでなく、前作よりも確実に強く大きくなったことを実感して、その活躍に感激しちゃうほど(^^)
やっぱりヒーロー物ってイイな〜って思いましたねぇ。
そして映画を盛り上げる音楽。これがまた血が騒ぐっていうか(苦笑)ラテン系でフラメンコな音楽なんだけど、
テンポが良くて作品によく合ってる。剣術のシーンなんて自然と音楽が入ってきて、アクションがより華麗に観えるんだよね。
力強いのに軽やかな印象の音楽で、場面ごとにピタっとはまって文句なし。サントラ盤も是非CDで聴いてみたいですね。

気楽に楽しめて、観終わったあとは気分爽快〜♪
感動はもちろん、達成感をも得られるっていうか、もう自分もその場に居合わせていたような感覚になっちゃう。
この先も、たくさんのゾロの活躍を観たい!と強く強く思う映画でした♪
ゾロ、大好きーっ(^0^)



ちょっとだけ、「レジェンド・オブ・ゾロ」をお楽しみ下さい(^^)

            







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